2010年02月20日

流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん

今回、取材させていただいたのは、岡部町の鈴木勝司さん。

素敵なお宅におじゃまさせて頂きました!


流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん


鈴木さんは、もとは静岡市の出身とのことですが、

移転先を探しているうちに、この岡部の空気感に惹かれ、引っ越してこられたとのこと。




朝の霧、差し込む朝日、輝く杉の樹。


静かに咲く満開の桜 揺れるコスモスの絨毯


何気ないところにある「宝石」のように美しい雫。


味覚狩り、お茶を組み合わせた友人を招いてのツアー大成功!のお話。



奥様と一緒にいろんな話を教えてくださって、

そのお話は聞けば聞くほど、魅力的っ *

早朝の朝焼けに、朝日に輝く樹に、会いにいきたい!!と思わせるほど。


心がキラッキラしてきますよ~。




さて、そんな鈴木勝司さんは、なんと流木作家さん!

しかも、まったく趣味のレベルを超えたものです。


それは ・ ・ ・  説明するよりもみていただいた方がわかります。



流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん
(アクセサリーは娘さんの作品です!)

流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん

流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん



流木の形や雰囲気から発想するその創造性

それがとってもユニークで、

この流木は CDディスプレイに ワイン置きに そうなるためにここに来たのかしら?

と思わせるほどのフィット感です。



若い頃から水石や盆栽などの世界に入っていたという

その経験も作品と植物の組みあわせのなかで輝いているのでしょう!

(私に専門知識がないのが残念です・・)


また、作品の展示の際には、奥さまが花を生けたり、

娘さんのアクセサリーとコラボしたりするとのこと。



アーティスト一家なんですね~!!



そして、私がスゴ~~ク 気に入ってしまったのがこの少女っ!


流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん



すごいっ!!!!

ビーズで作られた本と言い、帽子といい、Cuteすぎです *・゜゚・*:.。..。.:*・゜♪





  「流木は、どう置くか、どう使うか、とらわれない」




そんな勝司さんが、ひとつのエピソードを紹介してくださいました。




 ・ ・ ・ ・ とある、作品展示の機会に、


一人のサラリーマンが来られて。


じっと、作品の流木を見て、動かない。


話しかけてみると、普段は機会に囲まれて、機械相手の仕事をしているという。


日常に目に入るものはほとんどが機械。


そこで、鈴木さんの流木アートと出会い、



   「 ・ ・ あぁ ・ ・ ・ ・ 」



と。   その方の心に強く感じたものがあったそうです。


自然のもの、曲線、それが引き出された作品の美しさに、釘付けになってしまった。



  「こういったものを机の上に置きたい・・」



そこで、勝司さんはなんと、その方に手塩にかけた流木アート作品を プレゼントすると申し出たそうです。


完成までに、とっっても時間と手間をかけているにもかかわらず!!






   「癒される人が多いみたいですね。」





   「しかも流木は、手で触ることが出来るから、尚良い。

   
    だから、木の本来の美しさと持ち味を生かすために、磨いて仕上げてます。」






確かにその手触りは、柔らかく、温かみさえ感じます。


海に落ちていた流木がこんな質感と輝きを発揮するんですね。。



サラリーマンの機械に囲まれた生活のなかで、


自然との繋がりを感じさせてくれる、思い出させてくれる


そんな力を持った 作品なのかもしれません。






   「海に行ったときにゴミ同然に思えた流木が、磨き、大切にすることで生き返る。

    
    あんなに白くてホコリだらけで、使えそうにないものを、生き返らせてね。


    そうすると、流木を見る目が変わるでしょう。


    ああ、あれは何に使えるな・・ とかね。」





また、別のかたからは、「流木を見る目が変わりました」という手紙を頂いたこともあるそうです。





   「また、流木といっても、木の質から硬さなど千差万別さまざま。


    この流木は、家具を使うのに切り落とされた大木の一部分だと思う。


    家具職人は、こっちの使える部分がほしっかったんだろうけど、


    僕はこっちの捨てられたところが 結局 ほしかったんだね。


    だからちょうど良かった。 笑」






流木の形をみて、何でこういう形になったのか? 木のどういう部分だったのか?

ここは人が切った跡だ・・など、この流木の生い立ちや、流れ着く前に思いを馳せます。



いろんな物語を紡ぎだす様子は、聞いていてもとても楽しいひとときでした。





使えないと思うもの、いらないと思われているもの、

ゴミだと思っているものといった、

一見価値のないように思えるものでも大切に磨いたり、生かす場を与えれば

こんなに素敵に輝くし。 威厳さえ感じさせる。






    「その木の形にしか、できないものがある」






そして、それは勝司さんの人に対する想いと重なるのではないかと。

私は個人的に思うわけです。




取材している間も、木を磨いてらっしゃいます。

奥さまによれば、テレビを見ながらでも、なにをしてても木を磨いていることが多いとのこと。


胸の辺りで、渇いたガーゼのような布だけで木を磨く姿は、

猫をなでているような、大切な宝物を磨いているような ・ ・ 。




流木アーティスト~海からの贈り物~ 鈴木勝司さん


長い年月の中で育った樹、それが切られ、または倒れ、河に流れ、海に行き、


地球のどこかの、海岸に打ち上げられる。


人間以上に長く生きてきた木の「最後」を、いたわり、愛し、大切にする。


勝司さんの磨く姿からはそんなことを感じます。







普段でも、部屋や物、目に入るカタチに □ の多い生活ですが。
(ちなみにアメリカ先住民の住居形やアートは ○ が多いんですよ~)


流木の、何でこうなる?!?というほどのユニークな形や


その曲線の美しさや手触りを確かめて、


人間以上の時間を生きてきた古木や、海を旅してきた物語を感じながら


インスピレーションを得て自分だけの作品をつくる。



そんな体験、素敵ですよね!!


これはツアー実施したいっ・・・との想いを秘めつつ、取材を終える一日でした。






布製品・雑貨 卸 ベル
鈴木勝司
 
〒421‐1112
静岡県藤枝市岡部町殿34‐48
Tel:054-668-0008



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鈴木勝司さん、奥さま、堀川さん、ありがとうございました!





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