2009年10月19日

日本一の玉露の景観 前島東平さん

ご存知の方も多いかと思いかと思います。

玉露の里をもう少し進んだところに見えてくる 「あづま民宿」

オーナーは朝比奈玉露の前島東平さん。

静岡メディアではすっかり名の知れている東平さんは、

全国茶品評会農林大臣賞受賞!
国際品評会金賞の三部門を受賞!
世界緑茶コンテスト3回連続最高賞受賞!!!

の快挙。


今回は「民宿」と「茶ばら」を取材させていただきました!

到着すると早速、「茶ばら」のほうへ案内してくださいました ・ ・



そう、なんと東平さんの茶ばらには、「もてなし処茶ばら」があるんです。


3年前にTV局の方が、「ここ(茶ばら)でお茶を飲みたいですねー」という言葉をきき、

茶畑の中でお茶を出したのがきっかけで、作ってしまったそうです。

フランスや韓国、中国の方など、来てくださった方がみんな感動してくれるのがなにより嬉しい。とのこと。


「みんなが喜んでくれるから、もうここを作った元はとれましたよ」 笑


と、東平さん。



来てくれた人の何気ない一言や要望、偶然に

真摯に向き合い、喜んでもらおうとするそのサービス精神。

そして、それを実行に移してしまう、行動力!

これがこの「あずま民宿」と「東平玉露」、そして東平さんの生き方にはあります。




 山からの風  太陽の温かさを感じながら  至福の一服です。






「玉露はいいものを取ろうと思ったら、全体の半部、1/5、1/3という割合でしか取れない。」



普通のお茶と違って「こもかけ」をしてから摘まれる玉露は、青海苔のような香りと

まったりとした旨みのあるお茶で、初めての方も多いと思います。


50°という低温で淹れて頂き。 2煎目はすこし高めの温度で。

そして最後はなんと「茶葉」を食べます!!


茶葉って、食べれるんですね。 しかも、、これが美味しいんですよ~っ!


お客様によっては、お茶より茶葉を食べる方が気に入ってしまう方もいるそうです。 

その気持ち、わかります!!




何度か玉露を飲んだことのある私ですが、ここで飲む玉露は「格別」です!



玉露話からはじまる、さまざまなエピソード ・ ・ いろいろお話をお伺いする中で思うことは、

東平さんを支える、多くの協力者の存在と、国内外問わない「東平玉露」ファンの方々のあたたかさ。



たとえば、世界緑茶コンテスト3回目受賞のお茶は、

押花の方がパッケージに茶葉を押し

「霜」の文字の訂正に 印刷屋さんが「ラメ」をあしらい

お茶とセットで玉露の茶葉たちを歌った「大好き!東平さん」のCDが付き・ ・

(CD付の玉露もかなりユニークですね。)

これにも、プレゼントされた詩に、曲をつけてくれる人がいて、編集する人がいて ・ ・ 

とみんなの思いによって出来上がっているんですね。



このCDに使われている、茶葉たちの心を描いた詩がとっても素敵です。

みなさんも、訪れる際にはお見逃しなく!




また、あずま民宿の方ではここにしかない、玉露尽くしの食事では玉露そばからデザートまで、

玉露の魅力を存分に堪能できます。


他にも、毎春はたけのこ狩り体験、抹茶を石臼で挽く体験なども。

これらのご紹介はまた次回のお楽しみに!





あづま民宿
藤枝市岡部町宮島457-3
054-668-0510

お食事 1,500円~
ご宿泊 6,500円(2食付)~




「 のどが渇けば煎茶でも 心が渇けば玉露なり 」 前島東平



前島東平さん、ありがとうございました!








   


Posted by MAITOM at 22:00煎茶 ~Fujieda TEA culture~

2009年10月18日

神神社で高草山を仰ぐ

岡部にある鎮守の森の中。

そこにあるのは「神神社」。

神社の周りを囲む樹木の気と、落ち着いた清浄感があり、ふと 足を運びたくなります。


「神神社」は「三輪神社」とも書き、両方とも「みわじんじゃ」と読みます。


奈良県の「大神神社」がルーツとなっている神社で、

由緒書きによると・・

皇極天皇の御代東国に疫病が蔓延して人民が苦しみあえいだ時、先の崇神天皇の御代の吉例に倣って大和国三輪山大物主神を 意富多多根古命二十六代の子孫三輪四位を神主としてこの地に祀り、大難を救って戴いたのがこの神社創祀の由来。
文徳天皇仁寿元年(八五一年)正六位上の位を賜わってより順次叙位を重ねて、伏見天皇正応六年(一二九三年)正一位を賜わり、明治六年三月二十二日郷社に列せられた。

とのこと。

創祀は皇極天皇三年・・つまり644年。 とっても古くからの神社なんですね~。



そして、皆さん興味をもつのが「三ツ鳥居」!!

普通鳥居は1つのなのですが、なんとメインの鳥居の両脇に、すこし小さな鳥居がくっついているんですね。

三輪=3 との関係でしょうか。

古来本殿がなく、三ツ鳥居の奥が古代の斎庭となっているようです。

三つ鳥居は禁足ですが、ぜひ参拝に行って、見てみてください。



もともとの奈良の「大神神社」は三ツ鳥居を通し、高さ467メートルの三輪山を拝するという、原初の神祀りを行っていますが

「神神社」は高草山をご神体としています。

高草山も昔は「三輪山」ともいわれていたそうですよ。


神神社でも例祭など主な祭りには、お山に五対の御幣を立て、本殿と同じ神饌を上げて祀る古代祭祀の姿を残しています。

なんとも「古代祭祀」という言葉にひきつけられてしまう私ですが ・ ・ ・



今回は例祭にあわせて出かけてきました。



祭事はもちろんのこと、

三輪の地域の人が手作りの食べ物やフリーマーケット、取れたての新鮮な野菜を出展していて、とっっても賑やかで楽しい!

輪投げゲームなんかもありました。



また、拝殿の中では小学校の子供が「浦安の舞」を。

今回、数日前にこの「浦安の舞」の練習を見学させていただいたのですが、

今回は小学校5年生の子が2人で先生と練習していました。

とても覚えが早く、マスターしたとのことで先生も(褒)!


本番は「三輪」のシンボルでもある三つの輪をあしらった舞手の衣装をまとって、

バッチリ上手にできていました~!

きっと三輪の神さまも微笑んでいることと思います。



また、神神社のお祭りは前夜祭がおすすめです。

幻想的な夜の闇の中で舞などがご披露されます。



こういったお祭りで地域コミュニケーションがしっかりあるというのは幸せですよね。

自分たちの身近にある神社をしっかりと「おまつり」する。

このことは、「地域」や「環境意識」を見直すうえで本当に大切なことのように思います。





皆さんも、「三輪神社」で参拝!日々に感謝しながら 「高草山」 を仰ぎ見て、

クリアな空気を吸い込んでみましょう。

いいヒラメキがあるかもしれませんよ~。




神神社(岡部町民俗無形文化財)
静岡県藤枝市岡部町三輪字杉本1290  

【祭神】 大物主大神(大国主神の和魂)
相殿 天照皇大神・葛城一言主神

【例祭】10月19日

【特殊神饌】
例祭 白おこわを献ずる。
端午の節句(六月五日)茅巻を献ずる。

【特殊建造物】
三ツ鳥居(三輪鳥居)

【本殿】 文化八年十月 拝殿 昭和六年十月 明神鳥居 文政九年十月奉建




神神社の神主さん、ご家族の方々、三輪の方々、ありがとうございました!

  


Posted by MAITOM at 22:00神社 ~Spirits~