2009年11月09日

一閑張り 服部あきよしさん

たびたび立ち寄らせていただく「こころ庵」

本日は「一閑張り」の服部あきよし先生を目指して訪れました。

一閑張り 服部あきよしさん

ちなみに「一閑張り」とは、


古くなった竹カゴなどに、使い古した本や帳面などの和紙を幾重にも糊で貼り固め、

強度を増すために表面に漆や柿渋を塗ったもので、

生活雑貨のリサイクルが原点ともいえるもの。

一説によれば、

17世紀前半、明から日本に帰化した「飛来一閑」の創始ともいわれる漆器の一種だそうです。


大相撲の関取の荷物入れや、お盆、机、箱・・ などがあるとのこと。

(服部先生「一閑張りの由来」より)

一閑張り 服部あきよしさん

服部あきよしせんせいはもう15年くらい一閑張りを行っており、焼津・静岡・清水・島田・藤枝・・と幅広く活躍されています。

もともとの本業はデザイナー!

しかし、デザインの仕事が手書きからPCが主流になってきたときに、使い捨てられて行くデザインに


「・・何か残るものを」


と、一閑張りをやりはじめたとのこと。



現在は各地で行われるようになった一閑張りですが、服部先生がやり始めたころは

まだまだ注目されていなかったそうです。

全国、秋田から福岡まで回って教えたりしてきたとのこと。今は各地で生徒さんが教えだしたり・・

いわば一閑張りの先駆け人!!なのですね。

いまは、一閑張りブーム?!といえるほど各地で楽しまれているようです。


和紙でも良いものは100年持つといいますが、

この一貫張りも、修理等が可能なため、末永く楽しむことができますね~。

出来上がってから半年くらいで、柿渋がいい感じに色を出すそうですよ。


「紙」というと、今は「使い捨て」

せいぜい「裏紙利用かなー」という方が多いと思いますが、

紙って凄いんですね!!


漆や柿渋で、さらに ぐっ と渋く、ノスタルジック感を誘います。

また、時にとっても原始的な力強さを醸し出し。


こころ庵さんの今回の、銘仙と一閑張りのコラボも素敵です。

一閑張り 服部あきよしさん

今回は体験の方が2名いらっしゃいましたが、和紙を貼り合わせていくその所作も丁寧で、

和紙をちぎり、糊を張り、竹籠にひとつづつ張り合わせていく

この一つ一つの所作が、なんとも優しく、じ~んとしてしまいました。

こうやって物を作ること自体が昔に思いをはせることに繋がっていくような気がします。

一閑張り 服部あきよしさん

見ていて出来上がりがとっても楽しみでした。


わたしもいつか・・・と思いつつ。


みなさんも、和紙と竹篭と向き合うって、時間をタイムスリップするような体験。しませんか?





服部先生の「一閑張り」
~藤枝教室~

毎月 第4金曜日 14:00-16:00
初回 ¥5000(登録費・材料費込) 2回目以降 ¥1500(会場費込)
※コーヒーサービス付!
会場:柏屋内和食処一祥庵
     静岡県藤枝市岡部町岡部817
申込:一祥庵 054-667-5215 (月曜定休)

※出張教室あり!5名以上~
申込:工房 054-623-7066

一閑張り 服部あきよしさん

服部先生、ありがとうございました!



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