2009年10月18日

神神社で高草山を仰ぐ

岡部にある鎮守の森の中。

そこにあるのは「神神社」。

神社の周りを囲む樹木の気と、落ち着いた清浄感があり、ふと 足を運びたくなります。

神神社で高草山を仰ぐ
「神神社」は「三輪神社」とも書き、両方とも「みわじんじゃ」と読みます。


奈良県の「大神神社」がルーツとなっている神社で、

由緒書きによると・・

皇極天皇の御代東国に疫病が蔓延して人民が苦しみあえいだ時、先の崇神天皇の御代の吉例に倣って大和国三輪山大物主神を 意富多多根古命二十六代の子孫三輪四位を神主としてこの地に祀り、大難を救って戴いたのがこの神社創祀の由来。
文徳天皇仁寿元年(八五一年)正六位上の位を賜わってより順次叙位を重ねて、伏見天皇正応六年(一二九三年)正一位を賜わり、明治六年三月二十二日郷社に列せられた。

とのこと。

創祀は皇極天皇三年・・つまり644年。 とっても古くからの神社なんですね~。



そして、皆さん興味をもつのが「三ツ鳥居」!!

普通鳥居は1つのなのですが、なんとメインの鳥居の両脇に、すこし小さな鳥居がくっついているんですね。

三輪=3 との関係でしょうか。

古来本殿がなく、三ツ鳥居の奥が古代の斎庭となっているようです。

三つ鳥居は禁足ですが、ぜひ参拝に行って、見てみてください。



もともとの奈良の「大神神社」は三ツ鳥居を通し、高さ467メートルの三輪山を拝するという、原初の神祀りを行っていますが

「神神社」は高草山をご神体としています。

高草山も昔は「三輪山」ともいわれていたそうですよ。


神神社でも例祭など主な祭りには、お山に五対の御幣を立て、本殿と同じ神饌を上げて祀る古代祭祀の姿を残しています。

なんとも「古代祭祀」という言葉にひきつけられてしまう私ですが ・ ・ ・



今回は例祭にあわせて出かけてきました。

神神社で高草山を仰ぐ

祭事はもちろんのこと、

三輪の地域の人が手作りの食べ物やフリーマーケット、取れたての新鮮な野菜を出展していて、とっっても賑やかで楽しい!

輪投げゲームなんかもありました。

神神社で高草山を仰ぐ

また、拝殿の中では小学校の子供が「浦安の舞」を。

今回、数日前にこの「浦安の舞」の練習を見学させていただいたのですが、

今回は小学校5年生の子が2人で先生と練習していました。

とても覚えが早く、マスターしたとのことで先生も(褒)!


本番は「三輪」のシンボルでもある三つの輪をあしらった舞手の衣装をまとって、

バッチリ上手にできていました~!

きっと三輪の神さまも微笑んでいることと思います。

神神社で高草山を仰ぐ

また、神神社のお祭りは前夜祭がおすすめです。

幻想的な夜の闇の中で舞などがご披露されます。



こういったお祭りで地域コミュニケーションがしっかりあるというのは幸せですよね。

自分たちの身近にある神社をしっかりと「おまつり」する。

このことは、「地域」や「環境意識」を見直すうえで本当に大切なことのように思います。

神神社で高草山を仰ぐ



皆さんも、「三輪神社」で参拝!日々に感謝しながら 「高草山」 を仰ぎ見て、

クリアな空気を吸い込んでみましょう。

いいヒラメキがあるかもしれませんよ~。




神神社(岡部町民俗無形文化財)
静岡県藤枝市岡部町三輪字杉本1290  

【祭神】 大物主大神(大国主神の和魂)
相殿 天照皇大神・葛城一言主神

【例祭】10月19日

【特殊神饌】
例祭 白おこわを献ずる。
端午の節句(六月五日)茅巻を献ずる。

【特殊建造物】
三ツ鳥居(三輪鳥居)

【本殿】 文化八年十月 拝殿 昭和六年十月 明神鳥居 文政九年十月奉建


神神社で高草山を仰ぐ

神神社の神主さん、ご家族の方々、三輪の方々、ありがとうございました!





Posted by MAITOM at 22:00 │神社 ~Spirits~

削除
神神社で高草山を仰ぐ